『成功はゴミ箱の中に』 レイ・クロック ロバート・アンダーソン共著
マクドナルド創業者であるレイ・クロック(Ray・Kroc)の自伝です。
副題に「世界一、億万長者を生んだ男」とあるように
世界初のフランチャイズシステムを作り上げ
そのオーナー全員に成功の富をもたらしたと言われています。
驚くのはその起業が52歳(1954)の年齢だったことです。
ミルクセーキ用のミキサーをセールスするために
全米を旅していた彼は、ロサンゼル東部の「砂漠の中の干からびた町」で
出会ったのがマクドナルド兄弟のハンバーガーレストランでした。
「清潔な店内、シンプルなメニュー構成、標準化した調理手順、セルフサービスによる
効率化」などに感心したクロックがチェーン化したいという希望を抱く場面から
物語は始まります。
全400pの分厚い本ですが、私にしては珍しく飽きずに一気に読んでしましました。
そしてこの本には金言が山ほどあります。
例えば巻末解説のユニクロの創業者であるファーストリテイリング会長兼社長の柳井正さんが、
レイ・クロックのこの言葉を紹介しています
『Be daring, Be first, Be different』
「勇気を持って、誰よりも先に、人と違ったことをする」
という訳が記されていますが、柳井さんは「これこそ商売の真髄」と、
手帳にすぐ書き写したそうです。
読了後も持ち歩いている『HARD THINGS』と同じように、
これから、何度も読み返す、そんな大切な本になりそうです。