2010年3月30日火曜日

【感 度】

今年になってNHK大河ドラマ「龍馬伝」を欠かさず見ています。

もともとTVドラマは、まったく見ない方ですし、
大河ドラマとなると・・・2003年の「武蔵 MUSASHI」以来・・・。

敬愛するイタリアの映画音楽家エンニオ・モリコーネが
テーマ曲を担当すると言うだけで見始めたのですが、
主役の市川新之助(現:市川海老蔵)の「力み過ぎた演技」と
演出のつまらなさで・・・途中で挫折してしまいました。

さて、今回の「龍馬伝」、何かと話題も多く、
ちまたでは、プチ龍馬(竜馬)ブームの感も有ります。


ドラマでも初回から先日の放送分まで
3~4度程・・・泣いてしまいました。
もともと涙腺は、滅法弱いのですが、
少々気になった事があり、ちょっと調べてみました。

泣いた放送時の監督(演出家)が、同じ大友啓史さんだったのです。

通常、TVドラマでは、同じ監督が
全てを演出する事なく、何人かで交代する事は知っていたので
もしや?と思い調べてみたのでした(ヒマなので)。

同じNHKの「ハゲタカ」(映画“ハゲタカ”も)で一気に注目された、
大友さんは、実は岩手県盛岡市出身。
県下一の進学校の盛一から慶応、そしてNHKに入局したらしいですが、
それにしても、あの臨場感は、日本の演出じゃないような気さえしていたら
大友さんは元々はドキュメンタリーを得意とし、その他にも
「のど自慢」「高校野球」など、幅広い経験を経てハリウッドで2年間、
ディレクティングを研修してきた人らしいです。

その手法は・・・カット割り(日本では普通)をせず、
演技の打合せとリハーサルを念入りにして、
役者に「通し」で芝居をさせて、6~7台のカメラで同時撮影。
演技の「流れ」を壊さず、大事にした上で
編集で演出する手法・・・・・これって黒沢明が昔、やった手法に似ていますね・・。

何はともあれ、同じ作・脚本(福田靖・・・「HERO」「ガリレオ」
「救命病棟24時」「20世紀少年」)なのに演出する人が違うだけで、
こんなにも完成結果が違う事に
驚きながらも、妙に納得してしまいました。

役者を生かすも殺すも・・・監督次第・・。
零細企業の経営者として、考えさせられます。

これはまったく個人的な考えですが、
この違いは・・・「感度」の問題なのではないでしょうか。

「感度」が良い人の仕事と、そうでない人の作業では
おのずと結果に現れてしまいます。

誰でも体内に持っている「センサー」ですが、
感度良い人は、他人が感じない問題や兆候、期待に気付き
対応する事が出来るのでしょう。

「細かい人」とは、ちょっとニュアンスが違うのは
「センス」も重要だからと思うのです。

また、経営者には「勘」と「肝」も必要です。

自分も「感度」良く仕事に従事し、また「感度」良い人を育て、
そして「勘」を磨き、「肝(きも)」を座らせ、
腹をくくって、経営したいものです。

2010年3月21日日曜日

【運任せ】

15日(月) 18:30 北上市倫理法人会:倫理講演会   北上:シティプラザホテル
17日(水) 14:00 いわて自動車「カイゼン」セミナー   北上:シティプラザホテル
       18:30 花巻市倫理法人会「幹部研修」     花巻:ホテル花城

18日(木) 6:00 花巻市倫理法人会「モーニングセミナー」   花巻:ホテル花城
       15:00 いわて医療機器研究会セミナー     盛岡:ホテルルイズ
19日(金) 16:00 花巻 夢 企業家塾(花巻信金主宰)  花巻:ホテル志戸平
20日(土) 9:00終日 花巻 夢 企業家塾(花巻信金主宰)  花巻:ホテル志戸平

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年度末だからなのか、たまたまなのか、
知るところではないけれど
先週のセミナーラッシュは・・・すごかった。

50歳を過ぎて・・・・・
自分がこんなに勉強家とは・・・・知らなかった。


勉強が、とにかく嫌いで嫌いで、中学の頃から興味があったのは
「映画」や「音楽」「絵画」・・・良く言えばアカデミック、
現実的には、ただの「娯楽」にしかアンテナが向かなかった。

あえて言えば・・・例外として「日本史」だけは好きだったが・・・。

本は・・・同級の中では読んでいた方だろう・・・。
純文学から推理、恋愛、哲学、啓蒙書まで
訳も判らず読み漁り、最終的にはバンドの作詞のネタにしていた。

文庫を買うため「参考書を買う」・・と嘘をついてお金をもらって
当時、決して豊かな家庭でなかったので
母親には、ずいぶん迷惑を掛けた(嘘と判っていたようだが)。

仙台や東京時代はバイト代を握り、古本屋に通った。


「映画」なら監督や作曲者、「絵画」なら画家にこだわり、
けっこうマニアック、今で言うなら「オタク」的な雑学は豊富だっただろう。

その反面、興味のない分野には、まったく無知で
今思うとずいぶんと恥をかいてきた気がする。

その、まったく勉強しなかった自分が
同じように一切勉強する気がない次女に
「勉強しろ、勉強しろ!!」と、連日叫んでいる。

高校受験に運良く合格して
担任から「なぜお前が?」と言われた時は
「こいつ、いつか殺す」と思ったが、
まあ、今振り返ってみれば
確かに自分は・・・多くの運に恵まれてきた。

来年は次女も高校受験・・・。
この際、次女も「運任せ」で受験させてみるのも、良いかもしれない・・・・。

2010年3月13日土曜日

【無事之名馬】

今週、新型感染者が2名出ました。

いずれも20代の若い社員さんです。

まだ終わってなかったんですね。

朝礼の時に次長が、

「念のため、風邪気味の人、手を挙げて!」

素早く5~6名が手を挙げました。

普段は東北人特有の”引っ込み思案”で ”恥ずかしがり”の彼らですが、
この日は、とても早い反応でした(笑)。

これも「活力朝礼」「カイゼン活動」の成果と考えれば、とても喜ばしい事です・・・・。

ただ、顔ぶれを見ると・・・何だか、いつもの・・・。

風邪ひきの”常連”さん・・・。

体質?気力? ・・・・。



我が社は、出勤率はとても優秀な社員さん達に恵まれています。
若手から中堅まで、とても素直なスタッフばかりです。

とは言え、出勤した限りは
万全の体調で仕事をしてもらいたいと願っています。

「無事之名馬(ぶじこれめいば)」・・・今更、説明するまでもありませんが、
菊池寛の有名な言葉です。

「能力が多少劣っていても、怪我なく無事に走り続ける馬こそが名馬である」

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冷え込んでいた、液晶、半導体製造装置も
多少、引き合いが出てきた感触があります。

昨年は受注激減の中、社員、パートのただ一人として、
「雇用調整」のための退職者も出さず、会社も耐えてきました。

昨年の「我慢」の期間を経験して、
従業員全体の絆も太くなったような気がします。

20%まで激減した受注量も、先月は60~70%まで回復してきました。

しかし、忙しくなってきた、この肝心な時に当てにならないのでは・・・・・。
複雑な心境です。


体調管理も重要な仕事です。

「無事之名馬」・・・・風邪引き常連さん達には、早く治してもらいたいと、切に願うのみです。

2010年3月5日金曜日

【講演会】

3月2日(火)、弊社メイン銀行頭取の講演会と懇親会に行ってまいりました。

花巻を代表する経営者や名士の方々の
そうそうたる顔ぶれが集まり
広い会場は満席状態でした。

例年、歯に衣を着せぬ過激な発言に
小心者の僕の方がドキドキしてしまいますが
今年は、「多少」影を潜め、
笑い有り、溜息有りで、とても内容の濃い楽しい講演でした。

自画自賛は相変わらず、いつもの通りでしたが(笑)、
広い人脈を生かした情報力で
経済の先行きや市場予想は、いつもながら鋭く、
思わずうなってしまいます。

あっという間の1時間半でした・・・。

残念だったのは、前の席に陣取ったJ●会員の一人・・・。

何のため講演会でPCノートを開いているのか理解出来ませんが、
ネットを閲覧していたように見えました。

電源を会場の壁から取っていたため、
係の人がコードに引っ掛かり、
抜けてしまったり、
さかんに隣のJ●のお友達に話しかけるので(迷惑そうでしたが)
とうとう、前の席のご婦人から
「うるさい!!」と注意されていました。

謝る事もせず、しばらくするとまた・・・。

J●会員なので40歳前でしょうが、
もう少し、J●会員の自覚を持った方が・・・。

落ち着きの無さは、まるで小、中学生と変わらず、
PTA活動で見慣れた風景・・・・・先生から注意されてる生徒のよう・・・。

どうやら座った席が悪かったようです。



写真は懇親会で
あいさつする
S温泉社長、
尊敬する経営者の
お一人・・・。
「盛和塾」「倫理法人会」などで
お世話になっております。