2010年6月12日土曜日
【花巻 夢 企業家塾 総会~プレゼン】
3月から始まった各関係機関の総会も
毎年、5月にピークを迎え、今年は、この6月の三つで、やっと終わりになる。
6月8日、第5回定期総会がホテルグランシェールで行われた。
今年で、まだ6年目かぁ・・・・・・もっと長い間やってる気がするなぁ。
総会自体は20分で何事もなく無事終了。
休憩をはさんで、塾生による「初」のプレゼンとなった。
まずは、「(株)ミッ**ル」社長Tさんの
真面目な人柄溢れる、心温まるプレゼンで幕が開いた。
自宅のオーブントースターで焼きたてのパンが作れる「おうちパン」。
開発にかなり苦労したらしいが、
岩手の小麦を使ったこだわりとドイツ修行時代の友人や
地元の協力者のみなさんの支えで完成させたらしい。
いつかこの塾で試食会をしてほしいものだ(ただ食いたいだけなのだ)。
次に宝石と時計の「(株)お**ま」さんのO君。
この人も真面目を絵に描いたような人。
元教師でありながら奥様の宝石店のお婿さんになって頑張っている。
O君のプレゼンは、「幸せと夢の提供」と題して、
前職(あえて本人は教師とは言わなかったが)から
奥様の宝石店の営業に転職してからの疑問や迷いの話から始まった。
しかし、あるお客様との”ふれあい”がきっかけになり、
「感謝される仕事」としての誇りを発見した事や、
後継者塾(企業家塾の設立当時の名称)での
「東京・感動ツアー」での「ここまで、やるか!!」サプライズ精神を学んだ事、
そして、現在、マリッジリング(最近は結婚指輪を、こう呼ぶらしい・・・)での
幸せ絶頂のカップルに「ここまで、やるか!!」サプライズを演出している事など、
ご本人らしい、真面目で誠実なプレゼンで、とても感心し、
ちょっと涙腺に刺激が・・・ツ~ンと「来た」。
3人目は、盛岡から毎回参加している「(株)オ*ーブコー*レーション」のSさん。
障害を持って生まれた、ご長男のため、
そして同じような方達の為の就職支援会社を立ち上げる「夢」を
まるで現実に既に立ち上げているような演出でのプレゼンだった。
(プロジェクターで映ったさりげない写真の中のカレンダーが2014年だった。)
さすが、完成度の高い、内容で、感動した。
母親としての自覚と責務、そして何より愛情が感じられた。
頑張って、絶対に夢を実現させて欲しいと、「私」らしくなく素直に願ったのだった。
休憩をはさんで、4人目は「(株)伊*工作所」のI専務。
「産学官連携から農商工連携へ・後継者塾の参加からの発展」と題して
酪農の重労働軽減を目的に開発した、自社製品の開発秘話と言える話。
何度も諦めてしまいそうになったが、家族の支えや
友達、関連機関のサポートで実現した話は
さすが、2年前に、経済産業省「2009年元気なモノ作り中小企業300社」
「キラリと光るモノ作り小規模企業」部門に選定されただけのことはある。
同じ製造業として、本当に、その熱意と実行力には、ただ感服するのみ。
そして、やはり彼も明るく真面目で誠実な人柄・・・。
何だか・・・何よりも利益を優先的に考えている、自分が恥ずかしくなってきた。
経済学者の故ドラッカーお爺さんが
その著書マネジメントで「企業にとって利益は(存続のための)条件である。決して目的ではない。」
と語ったが・・・・まだまだ・・・道程は長そうだ。
5人目は「プ*ッサム」のMさん。
「あなたのファンを作るのが・・・私の使命です。」と題して、
起業から現在に至るまで、迷いや挫折を乗り越えて
自分を発見するまでの道程や現在の心境を
さすが、プレゼンクリエーターの名に恥じない見事な完成度で発表した!!
企業家塾の「名誉教授(笑)福島正伸」先生の「ドリームプラン(ドリプラ)」での体験や
全国を駆け回って、島根県の中学校での1年間を通じての「出前授業」の話。
プロジェクターから流れる「感動」を演出する画面に引き込まれた。
しかし・・・みんな「夢」と「感動」と「共感」を体現しているなぁ・・怖いほど。
そして最後を締めくくるのは、我らが「染物屋3代目」J子ちゃん。
彼女と同級生の「私」は中学校当時の「マドンナ」時代を良く知っている。
確か、普通のお嫁さんになる!のが夢のはずだったが、
波乱万丈・・・家業である、「倒産寸前の染物屋」を継いで
全力疾走をしてきて、今もなお、走り続けている。
勉強家であり、努力家であり、そして・・・なにより美しい。
画面に映る古い家族写真・・。
母、兄、父は既に他界なさっている・・・。
一人ぼっちで、気丈に戦ってきたのだろう。
しかし、スタッフや友人や協力者に恵まれ、
立派な企業人として、その努力が実を結んでいる。
ふと、何かの本で読んだフレーズを思い出した。
「一人ぼっちだが、希望があるから孤独ではない。」
彼女の話では、もう涙腺をガードしっぱなしで・・・疲れた(笑)。
やられた・・・・。
とにかく・・・・初の塾生によるプレゼン大会は大成功!!
レベルが高く・・・さすがの「私」も、ケチをつけようがなかった(笑)。
懇親会での会長Tさんのあいさつでは、本音がポロリ・・・。
「ヘタな講師を呼ぶより、数段良かった!!」には笑ったが、
本当にその通りの内容で感動の連続だった。
2時間後の締めのあいさつ・・・
やっぱり・・・回ってきた。
「古株のK精工、Sさん」と紹介されて壇上に・・・。
(ふ、古株・・・もう少し、違う紹介の仕方は、ありませんかぁ(笑))
「すみません・・・こんなに人材が豊富なのに、
数えてみたら・・・これで5回目の締めの挨拶です・・・。」
「感動の連続でしたが、こう見えて、”涙脆いオヤジ”にとって
今日のようなプレゼンは・・・ハッキリ言って、嫌いです。
一人だけで、じっくり、思い切り泣きながら見たかったです。」
「ただ、Jちゃんのセーラー服姿(写真)を久しぶりに見れたのは
今日のどんなご馳走より”ごちそう”でした。
Jちゃん、ご馳走さまでした。」
あああぁぁ・・・皆さんの、真面目で前向きな取り組みに較べて、
この「あいさつ」・・・・。
品格の欠片のない・・・・・
ウケたけど・・・。
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そして最後に・・・
先月、闘病のかいなく急逝した当塾副会長でK食品K先輩の
奥様とご長男が意思を継いで参加してくれた事に感謝を申し上げたい。