『セラピスト』最相葉月(さいしょう はづき)
昨年10月、TA心理カウンセラー講座の初回で
下平久美子教授から紹介された書簡。
すぐ購入したのだが、半分ほど読んだところで挫折。
半年に及んだ月に2日の講座も終了し
目出度く心理カウンセラーの資格も取得できたので
最近、また読み始めている。
「絶対音感」や「星新一」などで知られるノンフィクションライター、
最相葉月さんの7年ぶりの書き下ろし。
日本における心理学やカウンセリングが生まれた背景や
作者自らクライエント(患者)となり、
絵画・箱庭療法などを通して心の病と向き合った
とても興味深い内容になっている。
交流分析協会の講演録の中に
「契約のない治療はセラピスト(therapist )の
theを取って rapist(強姦者)である」との印象的な一節があった。
思い出したのがテキストの中での
クロスマン(Crossman,1966)が提唱した、カウンセラーに必要な適正(3つのP)だ。。
「Permission パーミッション」許可、承認されていること
「Protection プロテクション」保護する能力を持つこと
「Potency ポテンシー」カウンセリングを適正に行う能力を持つこと
クライエントの心の内部と向き合うカウンセラーには
クライエント本来の姿への心からの尊敬が必要なのである。
(TA心理カウンセラーテキスト より)