一ヶ月ほど前から準備を進めていた「企業ボランティア」が始まりました。
弊社の「経営企画室」に、いつものように「社長の思いつき」(笑)
で指示してからT室長が沿岸のボランティアセンターなどと連絡を取りながら
「ボランティア保険」「ボランティアの心構え」などマニュアルを構築して
やっと20日から実現の運びとなりました。
「経営企画室」など無かった昨年までなら、
今回の「企業ボランティア」や先日の東京ビックサイトでの展示会出展も
「やりたい」止まりでじっと実現しなかった企画です。
内陸にいながら「何か役に立ちたい」と思っている潜在的ボランティアは多いと思います。
私もその一人です。
確かに震災直後には4tトラックで支援物資を届ける事はしましたが、
単発で終わってしまい、継続的な支援には程遠い内容でした。
全国から支援に来て頂いている沢山のボランティアの方々や
自衛隊、各都道府県の警察・機動隊車両が
朝早く車列を成して沿岸に向かっていく姿を何度も見ました。
日曜日の夕方、盛岡の駅前バスターミナルに大型バスが着くと
リュック、長靴姿でスコップを持ったボランティアの男女が
疲れた顔で降りてくるのを、偶然見た事もありました。
心の中で感謝しながらも「現地の私達はこのままで良いのか」と
何となく自責の念にとらわれていました。
そんな時、ある雑誌で大企業の多くが「企業ボランティア」を実行している事を知り、
「これなら、弊社にも出来るかもしれない」と思ったのでした。
社内で募集したところ、30名の社員が手を挙げてくれました。
正直言えば「一人も手を挙げなかったら、どうしよう」と心配していましたが
嬉しい誤算となりました。
(釜石の中心部、商店街のビルの中の泥、瓦礫処理・・・)
(他団体とチームを組んでの作業・・・)
4名ずつ26日まで、20名が頑張って奉仕作業をしてくれました。
社用車「LPG改造プリウス」で毎日、朝早く出発、日帰り・・・。
私も22日に行く予定でしたが、
愛知からの工場見学を希望する企業があり
残念ながら、来月の「2期ボランティア」に持ち超しです。
それにしても、参加者の感想文には「また参加したい」との希望が多く、
何かしら普段の生活では得られない物を感じてきてくれたようです。
企画して大正解でした。
ビルのオーナーから「何もないけど・・・」と頂いた銘酒”浜千鳥”・・・このような気遣いに涙が出ます。