2015年7月11日土曜日

【成功はゴミ箱の中に】


『成功はゴミ箱の中に』 レイ・クロック   ロバート・アンダーソン共著

マクドナルド創業者であるレイ・クロック(Ray・Kroc)の自伝です。

副題に「世界一、億万長者を生んだ男」とあるように
世界初のフランチャイズシステムを作り上げ
そのオーナー全員に成功の富をもたらしたと言われています。

驚くのはその起業が52歳(1954)の年齢だったことです。

ミルクセーキ用のミキサーをセールスするために
全米を旅していた彼は、ロサンゼル東部の「砂漠の中の干からびた町」で
出会ったのがマクドナルド兄弟のハンバーガーレストランでした。

「清潔な店内、シンプルなメニュー構成、標準化した調理手順、セルフサービスによる
効率化」などに感心したクロックがチェーン化したいという希望を抱く場面から
物語は始まります。
全400pの分厚い本ですが、私にしては珍しく飽きずに一気に読んでしましました。

そしてこの本には金言が山ほどあります。

例えば巻末解説のユニクロの創業者であるファーストリテイリング会長兼社長の柳井正さんが、
レイ・クロックのこの言葉を紹介しています

Be daring, Be first, Be different

「勇気を持って、誰よりも先に、人と違ったことをする」


という訳が記されていますが、柳井さんは「これこそ商売の真髄」と、
手帳にすぐ書き写したそうです。

読了後も持ち歩いている『HARD THINGS』と同じように、
これから、何度も読み返す、そんな大切な本になりそうです。