2013年4月10日水曜日

【骨折】

新橋の定宿の楽しみは、屋上12Fの展望浴場。
ラジウムイオン泉にゆっくり浸かると疲れが取れる・・・気がする。

11Fから外階段で行く構造になっているので、
最近はわざわざ11Fの部屋を指定している。

この日も6時からの浴場開始に合わせて一番風呂を満喫。
爆弾低気圧とやらで各地で被害が出ているように
東京も昨日からの雨で外階段は濡れている。

滑らないように注意してゆっくり歩いていたのだが
最後の5~6段で滑って体が宙に浮いた。

「ああっ!!」

「ううううぅぅぅぅ」

腰と背中を強打して胸が苦しく歩けない。
持っていた傘は骨が折れてバラバラ・・・。
しばらくその場で唸っていたが、
幸い、すぐ前が部屋なので這って部屋に入った。

これは、尋常じゃない痛み・・・腰も背中も痛いが
何より胸が痛くて呼吸ができない。

ベッドに横になるが、まったく治まらない。
フロントに電話して状況説明して湿布とカットバンを持ってきてもらった。
部屋の外に出て、擦りむいて出血した肘に貼ってもらったが
さすがに若いフロントの女性に、廊下で尻(けつ)を見せるわけにいかない。

10分ほど考えて・・・この後の予定をこなすのは不可能と判断。
各担当者に電話して二日間の予定をすべてキャンセルした。

花巻に戻り、整形外科でレントゲン、MRA・・・。
(なにせMRAで横になったが一人で起き上がれないので手を貸してもらった)

「あんた、これで良く立ち上がれたね!ビックリ!普通は救急車だよ!」
「はあ・・・(なんか嬉しそうだな・・・)」
「腰骨の一部が粉砕、背骨の7番目が圧迫骨折、8番目も怪しいな~」
「はあ・・・」
「痛いでしょ?」
「(痛いに決まってるだろう!)はい・・・とっても・・・」
「これで東京から帰ってきた? すごいね!痛いでしょう!」
「(だから痛いって!)我慢強いって言われます。」
「もう少し打ち所悪かったら脊髄で車椅子・・・ある意味、運が良かったよ」
「ですか・・」
「手術できる箇所じゃないので静養でゆっくり直すしかないよ」
「それで治りますか?」
「1週間入院して、おとなしく横になっていれば痛みは引くだろうけど
普通は全治一か月以上だね。」
「ですか・・。」
「出張中なら・・・労災かな?」
「・・・いえ、一応これでも経営者なので、労災は・・・」
「ああ、それじゃ労災はないね・・ハハハ」

というわけで、予定変更や行事・会議を欠席した各方面には
とんだ迷惑をお掛けしました。

浅草寺の凶札・・・恐るべし。